事業の経緯

秋田市給水量の約8割を担う仁井田浄水場は、昭和30年代から50年代にかけて築造された施設であり、老朽化が進み、これまでのような部分的な修繕では、将来にわたり安定した運転を継続することが困難な状況になっています。

また、耐震性能の不足、雄物川の濁度上昇や停電など非常時に対応する能力不足などの課題も抱えています。

こうした課題を解決するとともに、今後の人口減少を見据え、事業費の縮減を図りながら、仁井田浄水場を更新します。

事業概要

未来に寄り添う
浄水場の建設を
地域と共に目指します

仁井田浄水場基本計画に準じて、「耐震性能」「安定的な浄水処理」「危機管理機能」「施設規模の適正化」の4つの課題を解決すべく、安全で、強靭な、持続性のある浄水場を構築します。

安全、強靭、持続

安全

  • 夏場のカビ臭に対応した施設
  • 濁度上昇に対応した施設
  • 確実な水質管理が行える施設
  • 豊岩浄水場との相互監視が可能な施設

強靭

  • 洪水でも浸水しない施設
  • 地震に強い施設
  • 液状化でも壊れない施設
  • 長時間停電時でも運転できる施設
  • 停電・断水時にも貯蓄した飲み水を活用できる施設
  • 災害時にも早期復旧できる施設

持続

  • 環境にやさしい施設
  • 再生可能エネルギーを活用した施設
  • 維持管理しやすい施設
  • 見学しやすい施設
事業名 仁井田浄水場等整備事業
発注者 秋田市上下水道局
事業者 鹿島・水ingエンジニアリング・日本電機興業・日水コングループ
構成会社
  • 設計業務

設計

  • 株式会社日水コン
  • 株式会社中央設計技術研究所
  • 建設工事

土木

  • 鹿島建設株式会社
  • 株式会社佐々木組

建築

  • 鹿島建設株式会社
  • 中央土建株式会社

機械

  • 水ingエンジニアリング株式会社
  • 株式会社能登谷工務所

電気

  • 日本電機興業株式会社
  • 秋田電機建設株式会社
工事場所

仁井田浄水場 (仁井田字新中島221番地の2ほか)

豊岩浄水場 (豊岩豊巻字上野164番地)

豊岩取水場 (豊岩豊巻字下川原161番地の7)

工期
  • 全体

2023年3月1日~2028年3月10日

  • 設計期間

2023年3月1日~2028年3月10日

  • 施工期間

2023年3月1日~2028年3月10日

事業方式

DB方式(設計・施工一括発注方式)

事業内容
  • 仁井田浄水場の全面更新

浄水処理方式:急速ろ過方式を採用
(粉末活性炭+凝集+沈澱+急速ろ過)
計画一日最大給水量(65,300㎥/日)

  • 豊岩浄水場の改造

浄水場の施設規模を最大限に活用
計画一日最大給水量(35,800㎥/日)

  • 豊岩取水場の改造

浄水処理方式:急速ろ過方式を採用
停電対応機能の強化
非常用自家発電設備を設置

工事完成イメージ

上空から見た完成イメージ図。取水塔、沈砂池、凝集沈殿池、急速ろ過池、浄水池、送水ポンプがある